皆様、こんにちは!
Fresh Journal 11月号を担当させていただきます。がくです。
就活されている方に向けて発信させていただいているこのフレッシュジャーナルですが、皆様の中には11月に冬のインターンなどに出向かれた方もいらっしゃるのでしょうか?
新潟はこれからさらに寒くなってきます。寒さの中、大変だと思いますが微力ながら皆様を応援させていただきます。頑張ってください!
社会人2年目となる私ですが、まだまだできない事や未熟な所が多く、自分の無力さを実感させられます。しかし、我社には来年度、新卒の新入社員が入社してきます。先輩として恥ずかしい姿は見せられないなぁと、より一層やる気が溢れています!
我社では「人が真ん中、心がど真ん中」というスピリッツがあり、それを実行するために、“どんな行動を取ったらいいのか”という判断指標である「行動指針」が12項目示されています。私は経験も浅く、この指標を自分の中に完全に取り込むことが出来ているとは言えません。(詳細は本HPをご参照ください)
この項目の一つに、「本質を見極めよ」というものがあります。これについて考えてみようと思います。
「本質を見極めよ」・・・物事には必ず元となる「本質」がある。発生事象にだけ囚われて終始することなく、常に「本質」の究明と、それに向けた働き掛けを忘れてはならない。
この“本質”というのはいったい何なのでしょうか。ネット等で調べると「そのものとして欠くことができない最も大事な根本の性質・要素」であると定義されたりしています。
私は最初に聞いた時からこの「本質を見極めよ」が非常に難しいことであると感じています。何故かというと、ここでいう物事の本質は1つだけ存在するのではなく、複数存在するもののように思えるからです。
入社してからの新人研修期間中「新聞研修」という研修をさせていただきました。毎日、1時間を目安に新聞を読み、関心を持った記事に対しての所感や意見をレポートに記して提出するというものでした。
その時、スウェーデンで広まっている「Flight shame」という考え方に関する記事を目にしました(結構前の話題です)。これは「飛行機に乗るのは恥ずべきことだ」という意味で、世界のCO2排出量の約3%を占めているといわれる飛行機を利用することは環境破壊に加担しているのと同じであるという考え方です。これを広めるために若者がデモ運動を起こしたり「電車自慢」という価値観を広めて飛行機を使わないように呼びかけるなどの運動が行われていたそうです。「Flight shame」を重んじる人々は、生命全体に関わる“地球環境”の事を考えてこの運動を行っていると思えます。前述の定義でいうと、この“飛行機の存在・利用の有無”が見るべき本質なのでしょうか?
私はこの記事を見て「もし飛行機が無くなってしまったら、飛行機の恩恵によって家族を養ったり、生活している人はどうするのだろう」と思いました。グローバル社会において、飛行機という利器はあまりにも根付きすぎていて、存在自体が無くなってしまった時に失うものが多すぎるのではないかと感じます。この事も考慮すると、見るべき本質は“飛行機の存在・利用の有無”よりも手前にある“飛行機そのものの性質”のような気がします。それは例えば、排気ガスを減らすような構造にしたり、電気を使ったりなどの(言うだけなら簡単なのですが)性質の改善です。
でも、だからといってこの「Flight shame」が間違っているものだともひと口には言えません。この運動によってスウェーデンでは、実際に飛行機の利用が8%減少して鉄道での旅行が増加したそうです。市民の環境への意識が高まるのはとても良いことだと思いますし、この価値観が根付くことで飛行機業界がほっとけなくなって結果的に“飛行機そのものの性質”の改善につながるかもしれません。もしくは環境への意識が高い若者が飛行機に変わる乗りものを開発し、変革が起きるかもしれません。
このように結果や事の運びによって、複雑に複数存在する「本質」がうまく結びついたり、または変化したりします。つまり「本質」とは「青春」みたいな感じで、後になって振り返らないとわからない、結果が伴うことで初めて決定づけることができるもののような気がします。
だからこそ憶測や予測の段階である今、現段階で“見極める・見極めようとする”ことが非常に重要なのだと思います。「本質を見極めよ」で“見極めよ”とわざわざ表現されている理由はそこから来ているのではないかと解釈してみました。
これに似ている問題で「BLM」や「プラごみ問題」などの言葉・価値観が最近広まっています。このような世界規模にかかわらず、日本、会社、人間関係、個人、にある様々な問題には複雑に複数の本質が存在していると思いますが、“見極める・見極めようとする”姿勢を取り続けること、結果のための行動を起こすことが非常に重要なことであると思いました。
長々と綴りましたが、ここまで見てくださった方々、ありがとうございました!「結局、当たり前のこと言ってるだけじゃん!」と感じる方も多くいらっしゃると思いますが、当たり前に存在するけどふんわりした物だったり概念的なものって、自分なりに解釈したり分解したりして考えると、“筋”とか“芯”が通った思考を手に入れるためのトレーニングになるんじゃないかなと私自身考えています。
以上でフレッシュジャーナル11月分を終わります。次回も是非ご覧ください。